CASE 12 購入したマンションのローンが払えない

業務事例 ケース12
夫はリストラ。子供は大学入学。購入した分譲マンションのローンが払えない。資金ショートも時間の問題!
◎キーワード:「払えなくなっても問題の先送りはダメ。正面から正直に誠意を見せて……」

★背景・状況
ある暑い夏の日。オーナー様より、友人夫婦がローン返済の延滞を始めてしまっているので何とかして欲しいという相談がありました。聞けば2年前に購入した立派なマンションは、その少し前に大手フランチャイズ系の不動産仲介会社の勧めで、それも300万円もの内装工事を提案されて、言われるがままに賃貸物件にしていました。そして自分たちも別の賃貸物件へ引越をしていました。またご主人は会社をリストラされ、現在はアルバイトの状態。「旦那が、仕事を辞めるくらいならマンションなんて買わなかったのに…!」が私と出会った時の奥様の第一声でした。そんなこんなで私と会った時にはお二人は別居をしていて既に離婚したてのほやほや???…。子供は私立大学に通っていて、さぞかし学費も掛かるだろうと私も他人事ではありませんでした。奥様は朝5時から宅配会社で働き、それが終わると飲食店で深夜まで働いていました。持ち前のバイタリティーはあったのでしょうが、私と会った時はもう限界のご様子でした。
なぜ300万円もの内装費用をかけて賃貸物件にしたのか…聞けばその不動産会社から「ローンの支払いは賃貸収入でまかなえる」と言われ、今後のことも考えず行動してしまったのでしょう。賃貸物件にするには内装コストもかかります。またその後のメンテナンスコストも考えなければなりません。また空室のリスクや滞納のリスクも存在します。

★取り組み
賃貸収入が入ってくることで最低限の収入は確保されているので、私のしたことは、まもなく競売になってしまう大手都市銀行との折衝です。実際に本人から今後は支払える見込みがないことを大手都市銀行に正直に話してもらい、その上でオーナーチェンジ物件(投資用物件) として価格査定をして、金融機関から3ヶ月の猶予期間をもらって売却活動を行いました。

その間、(別れた)ご主人には定職を探してもらい、奥様も相変わらず朝から晩まで仕事をしていました。 高級マンションであったため、入居者(借主)に購入の意思があるかどうかの確認をし、また当社の賃貸オーナー様(投資家)に購入意思があるかどうか等々……営業活動をスタートさせていったのです。

★結果
約3ヶ月で大手都市銀行も納得する価格でオーナーチェンジ物件として購入してくれるお客様が見つかり、売却完了。 お二人は離婚してしまいましたが、その後は別々に暮らしながらも、現在は(別れた)ご主人も定職に就いて生活を支えあっています。奥様も朝5時から仕事をすることもなくなりました。

★流れ

カテゴリー: 会員用マネジメント・リポート パーマリンク