CASE 13 悪質仲介会社との攻防

業務事例 ケース13
要注意!最近の悪質不動産仲介会社の手口・・・・・。
◎キーワード:「一つずつ内容の裏づけを取っていくことで悪質な不動産業者の罠を見破る事ができます。」
この手のことは最近多くなってきた傾向があるので、あえてお話することにしました。
当社では、入居者を入れてしまえばそれで終わりというような、その場限りの対応はしておりません。高い運用率・入居率を実現するために、入居希望者の審査に十分な配慮をしているのは皆様もご存知のところです。
入居者確保のために、
○大手フランチャイズ系の不動産会社
○ターミナル駅のビルの中で集客する中小の仲介中心の不動産会社
○各沿線の駅近にある地元エリア中心の不動産会社
などとの業務提携を行い、お客様の紹介をしていただいております。勿論、そういった提携会社の内容とか営業方針とかある程度調べた上での事です。
しかし最近、聞きなれない不動産会社からの問合せも多くなってきました。当社では〝人繋がり〟で仕事をしているので、エリアを絞った(限定した)形で管理物件がある訳ではありません。東京ではほぼ全域。神奈川県では横浜市、埼玉県では大宮、浦和等など・・・・実は会社のある杉並区下高井戸周辺では管理物件はごく少数。(*^。^*)という状況です。だからこそ、ターミナル駅等で積極的に集客している仲介業者さんとは常に密な関係を構築し、空き予定段階から募集依頼が行えるようにしています。
そんな中、最近こんなことがありました。その物件は都内の3階建てのマンションです。昭和63年9月築のそのマンションは、(当時流行った)ワンルームタイプであり、入居者は全て女性・・・・。当社から公開した情報により空室があることを知りえた不動産会社A社は、すかさず女性の中国籍のお客様を案内し、申込みをしてきました。
A社からの話しでは、その女性は今迄関西にいたらしく、これから新たに東京の会社に入社するとのこと。また日本人の連帯保証人になってくれる適切な人がいない様子がありありと伺えました。そこで、当社と提携している連帯保証会社のシステムを利用するのが得策であると判断し、連帯保証会社に打診しました。新たに新規会社に入社するということや、日本国籍で無かったことも重なって、日本人の連帯保証人を一人付けた上での加入であれば、保証料も安くなり(契約時に賃料の30%支払い)、その後更新時には保証料は掛からないという内容で引き受けられるだろう旨の連絡が、連帯保証会社からありました。

当社では、A社にこの旨を伝えたところ、二つ返事で日本人の連帯保証人を立ててきました。あれあれ???日本人の連帯保証人がいないんじゃなかったの~という思いでしたが、まずはその方を連帯保証人とすることで型式としては整うので、今度は連帯保証会社に正式に審査を掛けたところ、この連帯保証人はカード会社では有名な(?)ブラックリストの男性で『即ノー!』の返事が戻ってきました。結果としてお断りをすることになりましたが、その中国籍の女性とその後話しをする機会があった当社社員によると、A社が勝手に連帯保証人としてその男性を立てたのであって、そこにはその女性の意思は一つも無かったことが分かりました。
仲介業者が、本人の知らないところで連帯保証人を立ててくること自体がおかしな話・・・・・。その後の調べでは、その連帯保証人自体はその不動産会社の関係者であることも分かりました。オーナー様の代行をしている私達は、こういった悪質な手口に対して未然に防ぐことも大切な仕事の一つです。

カテゴリー: 会員用マネジメント・リポート パーマリンク